変数を使う


変数?

 『これを抜きにプログラム言語は語れない!』というものの中に、変数があります。変数が使えるようになると、「パソコンって計算機より便利なのね」と、思えるようになります。

 しかし、私たちは、中学、高校の数学で、さんざん変数というものを用いて計算をしてきましから、数学が苦手な方は、『変数』なんて聞くと、難しそう、大変そうだと思うかもしれませんが、ちょっとしたプログラムを書く分には、難しい公式を解く必要もないですし、高度な数学の知識が問われることもありません。もっと気軽に考えてください!

 ひまわりの変数は、ただ単に、「数値や文章を覚えておくための小箱」なのです。

魔法の小箱の使い方

変数の使い方
 「変数」とは、数値や語句を、覚えておくためのです。
 変数に、いろいろな数字を入れて、それを表示させてみましょう。

 変数に値を代入するには、「変数値。」または、「変数は、値」のように、書きます。

 それでは、変数Aに、50を代入し、それを表示させてみます。
A=50
Aを、表示。

 問題ないと思いますので、次に、変数を使った計算をしてみます。
A=12
B=8

C=A+B
Cと、表示。
これを、実行すると、Cの値である20が表示されます。

ひまわりらしい、変数の使い方
 上の説明を読んで、「Aや、Bや、Cや・・・アルファベット。あぁ、やっぱりツマラナイ!」と思った方、安心してください!
 ひまわりの変数名には、もちろん日本語が使えます。
 日本語が使えるということは、あなたのユーモアセンスをいかんなく発揮できるということです。(いくら、面白いお笑い芸人でも、今から英語でコントをやれと言われたら、困った顔をしそうですから!)
 それでは、ひまわりで買い物を再現してみましょう。(「文房具屋でひまわり」の巻です。)
所持金=3000円。

サインペン=140円。
色鉛筆セット=780円。
スケッチブック=340円。

消費税率=1.05
支払い額=(サインペン+色鉛筆セット+スケッチブック)×消費税率。

所持金=所持金−支払い額

所持金を、表示。
これは、単に数字を、変数に置き換えただけのものですから、そんなに難しいことないと思いますが、どうでしょうか?

電卓より便利
 もし、パソコンが起動しているのなら、電卓なんかより、ひまわりで計算したほうが楽なことが、世の中にはたくさんあります。
電卓では、数字と数字を計算することしかできず、その数字が一体何を表しているかを、人間様が覚えておかなくてはなりません。しかし、ひまわりを使えば、その数字の意味を変数の名前につけておくことが出来るので、その計算式が何をしているのか、一目瞭然なのです。

↓は、走行距離を調べるプログラムですが、変数の名前が、その数値の意味するものなので、何をどうやって計算しているか、すぐに分かります。
平均時速=40km
走行時間=3.5時間
休憩時間=0.5時間

走行距離=平均時速×(走行時間-休憩時間)

走行距離を、表示。

魔法の箱を応用する

ドキドキ身体測定
 学生時代のイベントの内で、一番ドキドキしたのは、何だったでしょうか?
 新学期にあるものでは、身体測定が、一番ですよね。どうして、自分の身長や体重を計るだけなのに、あんなにドキドキしてしまったのでしょう?

(・・・たぶん、世の中のことで一番よくわからない「自分」というものを、断片的にとはいえ数値で見ることが出来たからではないでしょうか?・・・いや、そんな哲学的なものではないでしょう。身体測定と言えば・・・裸だからですよ!)

それでは、国際標準の肥満度チェック、BMI(Body Mass Index)法を使って、あなたの肥満度を、数値でチェックしてみましょう!
’身長と体重を設定---*1
身長=150{cm}
体重=46{kg}

’理想体重の計算---*2
身長M=身長÷100
理想体重=22×身長M×身長M

’肥満度の計算---*3
肥満度=(体重÷理想体重 - 1)×100

’結果の表示---*4
「身体測定の結果」と、表示。
「あなたの体重は、」と、表示。
体重を、表示。
「理想の体重は、」と、表示。
理想体重を、表示。
「肥満度(%)は、」と、表示。
肥満度を、表示。

<プログラムの解説

*1
:身長と体重を設定
この部分で、測定する体重と、身長を、設定しています。この世の中で一番秘密にしておきたい?あなたの身長体重に書き換えてみましょう!

*2:理想体重の計算
ここが、BMI法の計算式です。ここで、理想体重を算出します。

*3:肥満度の計算
理想体重と、あなたの体重を比べて、肥満度(%)を算出しています。

*4:結果の表示
結果を表示する部分です。もう、何度も出てきたので、覚えてしまったと思いますが、「」と、表示。を、使っています。

その他:コメントについて
上のプログラム中の青字で示された「」(Shift+7のキー)から始まる文は、『コメント』と言って、何も実行されない部分です。このコメントを書いておくと、あとから、プログラムを見直したときに、修正がしやすくなりますので、面倒くさがらずに、こまめにコメントを、書いておきましょう。

マメ知識:他にも、簡易法という理想体重の算出法があるそうで、これは、
(身長−100) × 0.9 で算出します。

変数命名規則

■変数の名前には、+−×÷()*/%#≦≧≠=などの記号は使えません!
ダメ) りんご*2=40
ダメ) わかめ(^v^Y=40

■また、変数の名前を数字から始めることも出来ません!
ダメ) 30個のりんご=30
ダメ) 365日のマーチ=365

■変数の名前の、アルファベットの大文字小文字は区別しますが、全角半角は区別しません!
違う) APPLE と、 apple
同じ) APPLE と、APPLE

■プログラム界の常識では・・・
以下の文はエラーになりませんが、記号を変数名に使うのは、常識的にお勧めできません。
お勧めしない) 土地u=40 (普通は、『土地=40{u}』などと書く)

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